
1.女性と健康
性行動に関する健康と権利についての教育を含む適切なリプロダクティブ・ヘルスサービス*を誰でも利用できるようになることが、青年期の人々を含むすべての個人と家族全体の生活条件の改善を実現するための前提条件である。 アジア地域において青年期の女性人口の一部が、高い妊娠率を持ち、その妊娠率が高まっているケースもあることに警鐘をならし、青年期の人口のリプロダクティブ・ライツ(生殖に関する権利)と性行動に関連する十分な情報、教育およびサービスを彼等に提供することが必要である。 さらに、既存の家族計画サービスが不十分なことにより、女性の健康と福祉に有害な、安全でない中絶が行われ続けていることに懸念を表明する。 ここで私たちは、私たちの地域全域において、ジェンダーに配慮したリプロダクティブ(生殖に関する)ヘルス・サービスと家族計画サービスの利用可能性と有効性を高めるために、強くコミットメント(自分の問題としてかかわり合うこと)することを誓約する。 政府に対し、経済的な状況が悪化しているとしても、女性とジェンダー関連のプログラムに対する予算を引き上げることを求める。このような経済環境の悪化はまた、若い女性と子供の人身売買、搾取、売春、虐待および非合法な麻薬取り引きに関わる危険性を増大させることになる。同時に、国家および地域(機構)の担当部局に対して、社会の網の目を破壊し、不確定性を増し、政治的な意志および社会的な関心の欠如をもたらすこれらの問題に対して、直接・真剣にそして直ちに注意を払うよう呼びかける。 私たちは、アジアの多くの地域で女性の経済的・社会的地位が低い状態が続いていることが、女性の人権侵害と悲惨な状況;乳児と妊産婦の高い疾病および死亡率、女性の性器切除、性選別、新しい生殖技術の商業化と不適切な使用、また性的虐待・搾取・暴力などの有害で非人間的な慣行およびに爆発的な性行為感染症およびHIV(ヒト免疫不全ウイルス)/AIDS(後天性免疫不全症候群)の蔓延の大きな原因となっていることを認識している。私たちはコミュニティー(村・町などの共同体)から国際的なレベルにいたるまでのすべての政府・国際機関に対して、このような女性の置かれている条件、および慣行のすべてを排除するための緊急かつ直接的
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